一家を主人が代表し、一郡を代官が代表し、一国を領主が代表した時分には、代表者以外の人間には人格はまるでなかった。 六十二回にも十円払う気になる。 鰹節だけなら、いいのですけれども、大切なヴァイオリンの胴を鰹節と間違えてやはり少々噛りました 何時だと思う、君 ヘンレーと云う人がスチーヴンソンを評して彼は鏡のかかった部屋に入って、鏡の前を通る毎に自己の影を写して見なければ気が済まぬほど瞬時も自己を忘るる事の出来ない人だと評したのは、よく今日の趨勢を言いあらわしている。 　茶の間ではしんとして答がない。 出来るなら媒酌人たるの栄を得たいくらいのものだ。 どうせ釣るなら、鯨か人魚でも釣らなくっちゃ、詰らないですと寒月君が答えた。 まだたのもしい事がある。 これからが聞きどころですよ。 それじゃ君やってくれたまえ。 僕などはとうてい絶対の境に這入れそうもない そうして犬がしきりに吠えましたよ先生…… まだです。